"The Guy (Pablo Lopez) Was Dealing"

 MLBポストシーズンを迎えているが、大谷翔平投手がいないので、ほとんど見ていないのだが、たまたまアメリカン=リーグ地区シリーズ(ALDS)の第2戦を見た。

    Pablo Lopezが、ミネソタ=ツインズの先発投手をつとめ、100球以上を投げて7回まで無失点と好投した。

 降板後の試合中のインタビューが面白かったので、その概略を拙訳で紹介する。

 インタビューアーから特別上級水準の投球でした(That was a masterclass in pitch-making)。みごとに0点におさえましたね(excecuting it perfectly)と言われて、パブロ=ロペス投手は以下のような内容で英語で答えていた。

 相手打撃陣は優秀なので、油断できなかった。0点におさえられた(excecuting)のは結果。上下左右とストライクゾーンいっぱいを使って投げた(using all sides of the plate)。それが一番重要なこと(the biggest thing)。自分のチームの打撃も良かったし、あとは守備を信頼して(trying to use my defence)守備陣にまかせた(challenging them)。

 シーズンを通じて、調子を上げているのは、怪我無く(healthy)、ルーチン(routine)を大切にして準備をしているからだと思う。たまには外出して息抜きもした(have fun)。モチベーションというより、むしろ自制心と自己管理(discipline)を大切にしてきたからだと思う。

 (中略)

 今日の試合は楽しかった(Happy flight)。

 解説者も、野球はチームによる試合だと、パブロ=ロペスがdiscipline (自制心) と述べたことにえらく感激し、試合では masterclass の投球であり、またインタビューでは masterclass の回答だと高く評価した。そもそもファンだったけれど、こんなインタビューを聞かされたら、ファンにならないわけにはいかないと付け足していた。

   パブロ=ロペスは27歳。ベネズエラ出身。両親は医師で、医師をめざしていたときもあったが、野球選手になったいう経歴の持ち主。

 MLBにはよい選手が少なくないようだ。

 以下は、MLBの記事から。

 "The guy was dealing"のdealingの意味するところは、"in the zone", "lights out"ということ。投手が打者と試合を支配して素晴らしい投球をしたという俗語的に使われる野球用語。カードゲームのディーラーから来ているらしい。

www.mlb.com