大学時代は他のことに夢中で、英文科でありながら真面目に読んだのはシェイクスピアのハムレットくらいで、ほとんど英語学習に身を入れなかったが、ある私立大学附属校で奇跡的に英語教師の職を得てからというもの、私は言語活動の重要性に書物を通じても気づき、また実際に言語活動トレーニングをせざるをえなくなった。
それは、1981年から82年にかけて、生まれて初めてアメリカ合州国で英語研修を受けることになったからである。
サンフランシスコに半年間。あとの二ヵ月はアメリカ合州国を旅したこともあるが、その準備としても、メディアの英語を聴くように努めざるをえなかった。