教育基本法改悪と日本国憲法との矛盾

amamu2006-12-19

 憲法教育基本法体制という表現があるけれど、教育基本法は、まさに教育の憲法というように言われている。今回、その教育基本法が数の論理によって改悪されてしまったわけだが、改悪された教育基本法憲法との矛盾を指摘する識者の意見があげられている。
 たとえば、「愛国心」の問題だが、「愛国心」を強要することは、憲法19条の思想・良心・内心の自由に違反するという判断である。また、国家権力の「不当な支配」を排除したこれまでの教育基本法の第10条でいえば、憲法の諸条項が保障する教育の自由と自主性を蹂躙するものだという判断である。
 いずれにしても、教育基本法改悪と憲法との矛盾は顕在化せざるをえないし、現場との矛盾も顕在化せざるをえない。
 山田洋次監督の「武士の一分」ではないけれど、まさに「教師の一分」として、教育基本法の改悪に対しては反対せざるをえない。
 それは憲法擁護の立場と一致するものである。