今度の参議院選挙で問われている争点のひとつは、安倍政権への審判である。
私自身きちんと数えたわけではないが、自民党と公明党による強行採決や単独採決は、17回とか18回とか言われている*1。そうした強行採決や単独採決によって決められた法案が、国民投票法であり、教育三法案であり、イラク派遣2年延長である。
とりわけ、国民一人ひとりが関心を持たざるをえない争点が、憲法九条の問題である。これは、日本が再び軍隊を他国に派遣し、戦争のできる国にすることであるからだ。
安倍首相は、「戦後レジームからの脱却」とよく言うが、これは、日本を再び戦前のような戦争のできる国に戻すことを意味しているのだろうと私は解釈している。
海外に軍隊を派遣し、日本を大っぴらに戦争をやれる国にしたい人は、安倍政権を支持すべきだ。
けれど、憲法が危機に瀕する中で、これほど憲法の大切が実感された時代もないだろう。
憲法的価値、すなわち、平和主義、国民主権、基本的人権の擁護が、今度の選挙で国民一人ひとりに問われている。