生まれて初めて「和訳先渡し授業」なるものをやってみた

 「和訳先渡し授業の試み」という本を参考にして「和訳先渡し授業」というものを生まれて初めてやってみた。
 私のやったやり方は、以下の通り。

    • 裏面に日本語訳、表面に英語教科書の本文を印刷したプリントを配布する
    • まず、日本語訳を黙読させる
    • 本文中のキーワードの日本語訳を言って、英文を読ませる中で、その語彙を見つけさせる。見つけたら黙って挙手をさせる。これを全部で5題出題する
    • 次に、キーセンテンスの日本語訳を言って、英文を読ませる中で、それを見つけさせる。見つけたら黙って挙手をさせる。これを全部で5題出題する。
    • 教科書の脚注によくあるQ&AのQuestionsをMDで聞かせて、その答えが書いてある本文に下線を引かせる。答え合わせもMDでおこなう。

 
 今日は新しい課に入る授業の第一時限目だったが、以上の内容をなんとか終えた。
 つまり、第一講時で、薄いながら、全体を終えたのだ。

 これまで私は、新しい課に入れば、最初から一文一文を、語彙説明と文法説明をおこないながら、丁寧に精読していたから、「和訳先渡し授業」なるものを初めておこなっての感想は、語彙の説明も文法の説明も十分にやらなかったから大いに不安であるけれど、生徒がつまづいたり、わからなくなったりしたときに、語彙の説明や文法の説明をすればいいのだと思えるようにもなった。「和訳先渡し授業」」とは、とにかく、内容を追いかけることが重要である。内容を追いかけることから、内容的に重要なキーワードから覚えるようになるからだ。もしかすると、その方が、定着するかもしれない。それと、今日まがりなりにも一課分を終えたということが重要だ。「和訳先渡し授業」とは、全体をじわじわと理解させる方法なのだと認識した。