History

映画「オッペンハイマー」で考えるべきこと ーヒロシマ・ナガサキという原爆被害が理由で日本は降伏したのかー

Oppenheimer 映画「オッペンハイマー」の第一印象的な個人的感想はすでに書いた。 amamu.hatenablog.com 原作は未読だが、原作以外の、映画を観る方へのおすすめの一冊である藤永茂氏の「ロバート・オッペンハイマー」についてもすでに書いた。 amamu.hatena…

映画「オッペンハイマー」で見たトリニティ実験の被曝

Oppenheimer 映画「オッペンハイマー」の第一印象的な個人的感想はすでに書いた。 amamu.hatenablog.com 原作は未読だが、原作以外の、映画を観る方へのおすすめの一冊である藤永茂氏の「ロバート・オッペンハイマー」についてもすでに書いた。 amamu.hatena…

藤永茂「ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者」

映画「オッペンハイマー」を劇場で鑑賞してみての第一印象的な感想についてはすでに書いた。 amamu.hatenablog.com 映画「オッペンハイマー」は、原爆をつくったオッペンハイマーの話だから、その内容は、オッペンハイマーが関わった理論物理学・量子物理学…

アメリカ合州国の禁書圧力・言論圧力

アメリカ合州国の、とりわけ保守的風土においては、禁書*1運動は伝統的にめずらしいものではない*2*3が、近年、「保守層が人種差別やLGBTQ(性的少数者)について教えることに反対」し、「人種差別や性的少数者に関する教育に反対する動きが一部の保守派の間…

ハロウィーンの歴史を少し学んでみた

私大付属高でかけだし英語教師の頃、サンフランシスコで英語集中講座を受けたことがあった。10月31日が近づいてきたとき、クラスメートと一緒にハロウィーン*1パーティをやった。といっても日本語を学んでいる留学生たちが日本で節分の豆まきをやった程度の…

Peter Barakan's Music Festival で「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」を観た

Peter Barakan's Music Film Festival で「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」を観た。 今回個人的に観たかった一本! 好き嫌いをこえて60年代アメリカ文化史上絶対に観るべき作品。とてつもなく面白い! Mr Dynamite: The Rise o…

マインドコントロールに陥れる詐欺的ウソに騙されてはなりません

旧統一協会と自民党との関係が取りざたされる中、旧統一協会の霊感商法、その手口も報道されている。 北海道大学大学院の櫻井義秀教授によれば、旧統一協会などカルトへの勧誘セミナーでは、横の人たちとの受講生間の私語は厳禁だという。教室授業なら、「こ…

反社である旧統一協会と深い関係にあった安倍晋三元首相の国葬を本当に実施するんですか

反社である旧統一協会と安倍晋三元首相とはどの程度の関係にあったのか。安倍元首相によるUPFへのビデオメッセージは、社交儀礼レベルのものだったのか。 連日の報道を見ていると、そうとは思えない。 選挙にはマンパワーが必要だ。選挙戦をたたかううえで足…

自民党って、反社会的な旧統一教会に関係している政党なんですか ―2022年参院選から1週間、素朴に疑問に思う(1)-

日本社会を驚愕させた安倍晋三殺害事件。この事件は確実に教科書に掲載されるレベルの事件だが、いまだその性格と意味合いは、圧力や忖度があって*1正確に深められている段階とはいえない。 さて圧力なのか、忖度なのか、マスコミ各社が一斉に「特定の宗教団…

大谷翔平、一試合8打点(自己ベスト)の翌日に一試合13奪三振(自己ベスト)という歴史的快挙

昨年アメリカンリーグのMVPに輝いた大谷翔平選手。 今シーズンもその活躍は続いているが、今週、連日二日間で、8打点を果たした翌日に先発投手として13奪三振を実現という快挙を果たし、またMLBのあらたな歴史をつくった。 二日間の試合とは、次のとおり。 …

映画"Billie"を映画館で観てきた

"Billie" 映画"Billie"をミニシアターで観てきた。 かなり昔にジャズを聴き始め、Billie Holiday の レコードも数枚買い求めた。 そのビリー・ホリデイ。"Strange Fruit"が1930年代のプロテストソングであることはもちろん知っていた。 スタンダードになって…

"Japan’s Communists Are Hardly Radical, but Make a Handy Election Target"

以下、選挙前のNew York Times(Published Oct. 27, 2021 Updated Oct. 31, 2021)より。 ベン・ドゥーリ―(Ben Dooley)氏によるニューヨークタイムズの日本共産党についての記事。 タイトルは"Japan’s Communists Are Hardly Radical, but Make a Handy Elec…

「親から離し「白人」に…宿舎学校の歴史忘れない カナダで先住民追悼」

以下、朝日新聞デジタル版(2021年10月1日)から。 digital.asahi.com

Randy Newman の "Burn On" (1972)

Randy Newman の "Burn On" という唄は、ランディ・ニューマンの 4枚目"Sail Away" *1*2からの一曲。映画自体は未見だが、映画「メジャーリーグ」のオープニング曲に使われている(Major League - Randy Newman - Burn On - YouTube)。 "Sail Away" Randy New…

Randy Newman の "Sail Away" (1972)

Randy Newman の "Sail Away" という唄は、Randy Newman の 4枚目*1のアルバム "Sail Away"*2のトップを飾るタイトル曲。 ローリングストーン誌が選ぶ500曲のうち268位になっている(Sail Away (Randy Newman song) - Wikipedia)。 "Sail Away" Randy Newman…

テレビ映画 "The Underground Railroad" を観た

2016年にダブルデイから出版されたコルソン・ホワイトヘッド(Colson Whitehead)による歴史創作小説・"The Underground Railroad"(「地下鉄道」)*1。 コルソン・ホワイトヘッド著「地下鉄道」 ピューリツァ賞を受賞したこの歴史創作小説は未読だが、マイア…

映画"Summer of Soul (...Or, When the Revolution Could Not Be Televised"を観てきた

コロナ禍ではあるが、「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」("Summer of Soul (...Or, When the Revolution Could Not Be Televised)")を映画館で観てきた。 Summer of Soul 1969年夏。ニューヨークはハーレムにあるモリス…

「終戦記念日にあたって 日本共産党書記局長 小池 晃」

以下、しんぶん赤旗(2021年8月15日(日))より。www.jcp.or.jp 一、76回目の終戦記念日にあたり、日本共産党は、日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配の犠牲となった人々への深い哀悼の意を表明するとともに、痛苦の体験をへて国民が手にした憲法9条を守…

「菅氏も加害責任に触れず 8.15式辞「安倍色」を踏襲」

以下、朝日新聞デジタル版(2021/8/15 12:31)から。topics.smt.docomo.ne.jp 菅義偉首相は15日、東京・日本武道館であった全国戦没者追悼式に参列し、式辞を述べた。式辞では、安倍晋三前首相が昨年初めて用いた「積極的平和主義」の文言を使用する一方、戦争…

「終戦76年、不戦誓う 天皇陛下、今年も「深い反省」―追悼式、2年連続縮小」

以下、時事通信(2021年08月15日12時36分)より。www.msn.com 終戦から76年を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。天皇、皇后両陛下や菅義偉首相、遺族らが参列。天皇陛下はお言葉で、今年も「深い反省」との…

「いざという時や 体当たり ソレ!」「爆弾位は手で受けよ」(1941年)

もう一度!近現代史 明治のニッポン 「関口宏のもう一度!近現代史」(BS-TBS)。明治・大正を終え、いま昭和史をやっている。 先日「昭和16年(1941)大東亜戦争・戦艦大和完成」を見ていたら、「爆弾位は手で受けよ」という唄が紹介されていた。戦意高揚のた…

”The Night They Drove Old Dixie Down"(1969)の今日的評価

The Band(1969) 映画"Once Were Brothers"を2度観て感動したことから、Robbie RobertsonがLevon Helmのために書き下ろしたと思われる"The Night They Drove Old Dixie Down"(1969)について書き始めた。いろいろと調べてみると、詳細に調べないと簡単に書くこ…

The Band の ”The Night They Drove Old Dixie Down”(1969)

Once Were Brothers Robbie RobertsonとThe Bandの映画 "Once Were Brothers"は昨年12月に劇場で観て、すでに記事も書いたが、"Once Were Brothers"を観ませんかとお誘いがあったので、そのお誘いを受けてミニシアターに出かけた。 二度目であったが、映画"O…

'Hank Aaron, Home Run King Who Defied Racism, Dies at 86'

元MLB選手のハンク・アーロン選手が86歳で亡くなった。 MLB現役時代にハンク・アーロン選手がドイツ系アメリカ人のベーブ・ルースのホームラン記録を塗り替えようとしていたとき、ハンク・アーロン選手が直面していた問題は、野球人としての調整や技術の問題…

「ジョン・ルイス米下院議員死去 公民権運動の指導者」

以下、朝日新聞デジタル版(2020/7/18 17:37)から。 米国の公民権運動の指導者で、米下院議員(民主党)のジョン・ルイスさんが17日、死去した。80歳だった。人種差別撤廃に尽力し、昨年末に膵臓(すいぞう)がんを公表してからも活動を続けていた。 40年、ア…

「バンクシー「デモ隊も銅像に」 奴隷商人像の投棄に提案」

以下、朝日新聞デジタル版(2020/6/10 6:24)から。 謎の路上芸術家、バンクシーが9日、自身のインスタグラムに新たなスケッチ画を投稿した。故郷の英西部ブリストルで、人種差別に抗議するデモ隊により港に投棄された奴隷商人像の扱いが問題になっていること…

映画「米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯」を観てきた

映画「米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯」を観てきた。 佐古忠彦監督。2019年作品。

「沖縄戦後史とカメジローの生涯 佐古忠彦監督、ドキュメンタリー映画第2作」

以下、朝日新聞デジタル版(2019年8月30日16時30分)から。 沖縄の政治家、瀬長亀次郎を追ったドキュメンタリーの第2作「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯」が東京などで公開されている。第1作に続いて、監督はTBSの佐古忠彦。「沖…

「(ひもとく)沖縄県知事選 「人間の尊厳」を軸に変える 鹿野政直」

鹿野政直氏の著作は「近代日本思想案内」しか読んだことはないが、これは大変ためになった。 以下、朝日新聞デジタル版(2018年10月13日05時00分)から。 沖縄県知事選は、翁長雄志(たけし)前知事を継ぐ、玉城デニー候補の圧勝となった。 この選挙をわたし…

「翁長氏悼む安室さんに「反日なの?」 沖縄を見る目の今」

安室奈美恵さんの作品や歌唱・演奏を聞いたことはほとんどないが、「沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」という安室奈美恵さんのコメントはニュー…