韓国のEnglish Village

amamu2006-03-25

 韓国で英語教員をやっていた経歴をもち、今はニュージーランドに子どもと一緒に移住した女性とワイカト大学(The University of Waikato)で友人になり、彼女から韓国の英語教育についてニュージーランドで話を聞いたことがある。そのときは、韓国の英語教育は日本の英語教育とかなり共通性があるという印象を私はもった。
 韓国の英語研修施設であるEnglish Villageについては、以前私もテレビ報道で観たことがあるが、その様子を伝える記事がIHTに載っていた。
http://www.iht.com/articles/2006/03/24/news/english.php
 この記事によれば、地球時代にあって韓国で英語の必要性が強く感じられているが、肝心の英語はなかなか上達しない。英語を読むのはなんとかなるけれど、とりわけ英語を話す恐怖症が大きな問題である。この恐怖症をとりのぞくために、韓国ではEnglish Villageというキャンプをあちこちにつくっていて、生徒たちが英語研修を受けている。海外留学よりも費用が安くすむというわけだ。
あるEnglish Villageは、28万平方メートルもの敷地に、西洋的な施設をつくり、移民局もあって、中では160名の母語話者が指導にあたっている。そのモットーは”We produce Global Koreans!”ということだ。
少しだけ、IHTから引用する。
“It’s funny because Koreans know English,” says Jeffrey Jones, former president of the American Chamber of Commerce in Korea who heads the Paju complex. “They spend a lot of time learning English. They can read, probably better than I can. But they have trouble speaking.”
Jones, a longtime resident of South Korea, says that when many Koreans see a Westerner coming their way on the street, they detour or run away.
“They are afraid that they might have to speak English,” Jones says. “So one of the things we do here is to break the wall of fear. And students come away not being afraid of foreigners and Westerners particularly.”
 母語話者よりも韓国人英語学習者の方が読むのは上手かもしれないというのは、冗談だろうが、読むのは上手だが話すのは下手とか、話すときの恐怖心をなんとかしないといけないという指摘は、毎度おなじみのという印象をぬぐえない。それで、ここにはいくつかの問題点がある。