ベーグルプリントの使い方

 さて、このプリントには、ベーグルが入っているのだが、ベーグルは食べたことのない生徒には、イメージしにくいので、ベーグルだけ、小さな写真をプリントに貼りつけておいた。
 それで、このプリントをベーグルプリントと命名した。
 それで、こうした名詞の定義を一覧にして、生徒に持たせ、まず、意味を理解させ、その上で、関係代名詞や英語に慣れるために、ペアワークで、A君、B君を決める。まず、A君が、紙を見ながら、音読する。発音が悪いと伝わらないので、発音練習も、この前にやっておく必要がある。それでA君の音読に対して、B君は紙を持たずに、A君の音読から、「同時通訳」練習と私は呼んでいるが、読まれた英語を日本語に訳す練習をさせる。このとき、語順を間違えて訳すものがいるので、教員は生徒の周りをまわりながら、間違えを指摘してあげる必要がある。一定時間練習をしたら、今度はB君が音読して、A君が同時通訳者になる。
 今日の高校生は、中学時に習ったことが蓄積されたデータとして残っていないことがある。昔は、中学時代に蓄積されたデータをもとに、高校レベルの抽象的な事項を教えて、加工すれば良かったけれど、現代の高校生を相手にするには、まずデータを蓄積させないといけない。
 以上の練習が終わったら、関係代名詞の説明をしてもよいが、生徒は教員の説明を聞いていると退屈で眠くなってしまうかもしれない。
 それなら、生徒を立たせて、以上のペアワークを再度やらせた方が時間を無駄にすることなく、効果的と言えるだろう。
 今日の高校生は疲れている。今日の高校生を教えるのは、なかなか大変なのだ。