かけがえのない友達というのがある。
これは大学論というような大げさなものではないけれど、大学では、三つのものに出会えれば、その学生は幸せだと私はずっと思ってきた。
それは、恩師と呼べる教師、親友と呼びうる友人、それと、その人の一生を決めるような素晴らしい著作・労作である。
影響を受けるといえば、恩師・親友・書物だろう。こうしたものに出会えれば、それで、大学の機能は十二分に果たしていると言えるのではないか。逆にいえば、案外この三つに出会えずに大学を卒業する者だっているだろう。
そして私の場合、幸運にも、この三つに出会っている。
恩師と親友とは、もう30年以上の付き合いになる。
それで、欠かさずに、毎年会っている。
今日はその新年会だった。