以下、朝日新聞デジタル版(2017年8月17日05時03分)から。
米バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義団体と反対派が衝突した事件で、トランプ米大統領は15日、「両者に非がある」と述べた。人種差別を容認するかのような発言で、批判が強まるのは必至だ。トランプ氏は事件後、白人至上主義団体を非難しなかったことで反発を受け、前日に「人種差別は悪だ」などと述べて、沈静化を図ったばかりだった。
自宅のあるニューヨークのトランプタワーで開いた記者会見で語った。トランプ氏は、「誰も言わないが、私は言う。反対派の集団は、許可無しに突進してきて、非常に暴力的だった」「左翼とみられる集団は、暴力的に他の集団を攻撃した」とも発言。反対派にも問題があるとの考えを強調した。
事件は、奴隷制存続を主張して南北戦争で敗れた、南部側の英雄リー将軍の銅像を撤去する計画を市が決めたことがきっかけ。白人至上主義を掲げる団体KKK(クー・クラックス・クラン)など数百人が12日に反対集会を開き、「米国を白人の手に取り戻せ」などと訴えた。
(後略)
ワシントン=土佐茂生