「沖縄には現在も「魂の飢餓感」 翁長氏の言葉を振り返る」

amamu2018-08-09

 以下、朝日新聞デジタル版(2018年8月9日05時02分)から。

 沖縄県知事翁長雄志さんが8日、亡くなった。67歳だった。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対し、県民の広い支持を集めた。主な発言を振り返る。

 2012年11月、那覇市長当時に朝日新聞のインタビューに応じた。

 「ぼくは自民党県連の幹事長もやった人間です。沖縄問題の責任は一義的には自民党にある。しかし社会党共産党に国を任せるわけにもいかない。困ったもんだと、ずっと思ってきた。ただ、自民党でない国民は、沖縄の基地問題に理解があると思っていたんですよ。ところが政権交代して民主党になったら、何のことはない、民主党も全く同じことをする」

 「僕らはね、もう折れてしまったんです。何だ、本土の人はみんな一緒じゃないの、と。沖縄の声と合わせるように、鳩山さん(鳩山由紀夫・元首相)が『県外』と言っても一顧だにしない。沖縄で自民党とか民主党とか言っている場合じゃないなという区切りが、鳩山内閣でつきました」

 「振興策を利益誘導だというなら、お互い覚悟を決めましょうよ。沖縄に経済援助なんかいらない。税制の優遇措置もなくしてください。そのかわり、基地は返してください。国土の面積0・6%の沖縄で在日米軍基地の74%を引き受ける必要は、さらさらない。いったい沖縄が日本に甘えているんですか。それとも日本が沖縄に甘えているんですか」

 (後略)