「クルーズ船乗客、80代の2人死亡 職員2人新たに感染」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/2/20 20:29)から。

 新型コロナウイルスの集団感染が起きた大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について、厚生労働省20日、乗客の日本人2人が死亡したと発表した。神奈川県の80代男性と東京都の80代女性で、いずれも新型ウイルスに感染していた。クルーズ船の乗客が死亡したのは初めて。国内で感染者の死亡が確認されたのは計3人となった。

 厚労省によると、男性は10日に発熱。11日に呼吸の苦しさが出てきたため医療機関に搬送された。12日に感染が判明。15日には人工呼吸器を着けたが肺炎が悪化し、20日朝に死亡した。死因は新型コロナウイルス感染症ぜんそくの持病と狭心症の治療歴があった。

 女性は5日時点で発熱があり、6日に船内で医師の診察を受けた。熱が続いたため12日に医療機関に搬送。13日に感染が判明。14日に呼吸状態悪化で酸素マスクを着けたが、20日朝に死亡した。死因は肺炎。新型ウイルスによるものとみられる。持病はなかった。

 同船では、乗客に客室内で待機してもらう感染防止策を始めた5日以降も感染が拡大しているのではないかとの指摘が出ている。厚労省は、死亡した2人が感染したのは、症状が出た日や潜伏期間などから、5日より前だったとの認識を示した。

 また、船内で業務にあたっていた厚労省の40代男性職員と内閣官房の30代男性職員の感染も新たに確認された。2人は11、12日にそれぞれ船に入り、同じチームにいた。都内の別々の医療機関に入院中という。

 同船では20日、新たに13人の感染が確認された。これで乗客乗員約3700人のうち延べ3063人が検査を受け、感染者は634人となった。重症者は19日時点で29人だった(死亡した2人を含む)。検査結果が陰性で症状のない乗客の下船は、19日に続き20日も実施され、計717人が帰途についた。(土肥修一)

(後略)