「自民の政治資金、パーティ-依存鮮明に 議員ランキング」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/11/27 20:18)から。

 自民党の派閥や国会議員が政治資金パーティーに依存している状況が、2019年の政治資金収支報告書でも改めて浮き彫りになった。どのくらい集め、どう使ったのか。資金集めに「重宝」される背景には何があるのか。

「氷代」「餅代」として所属議員に
 自民党の各派閥の資金集めは政治資金パーティーが中心となっている。

 収支報告書によると、各派閥はそれぞれ1回ずつパーティーを開催。収入をみると、トップは二階派の2億4940万円。麻生派の2億2848万円と岸田派の1億8292万円が続いた。総収入に占めるパーティー収入の割合は、二階派麻生派で8割を超える。12年までの野党時代には収入は低迷していたが、12年末に政権復帰して以降は、各派とも盛り返している。

 二階派のパーティーは19年5月、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催。不動産、建設、海運、警備、美容健康製品、パチンコなど幅広い分野の企業がパーティー券の大口購入者となっている。二階派所属で、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐり起訴された衆院議員、秋元司被告=自民党を離党=の汚職事件に関連して立件された淡路明人被告が代表取締役を務めていた2企業も、計160万円を購入していた。

 業界団体の政治団体も名を連ねた。日本歯科医師連盟が150万円、日本酪農政治連盟など5団体が100万円分を買った。

 二階派関係者によると、パーティー券は1枚2万円。所属議員には当選回数や閣僚経験などに応じて販売枚数の目安が示される。下回ってもペナルティーはないが、上回れば派閥から寄付の形で手元に戻る。二階俊博幹事長や伊吹文明・元衆院議長ら最高幹部は、千枚以上販売するという。

派閥や議員にとってパーティーが大きな収入源に。1億円を超す収入を報告した議員も2人いました。
 
(後略)

(河合達郎)