以下、朝日新聞デジタル版(2021年7月21日22時29分)から。
菅義偉首相は21日掲載の米紙ウォールストリート・ジャーナル日本版のインタビューで、東京五輪の開催判断について、周囲から中止が最善の判断だと何度も助言されたことを明かした上で、「やめることは一番簡単なこと、楽なことだ」「挑戦するのが政府の役割だ」と語った。
インタビューで首相は「感染者数なども、海外と比べると、1桁以上といってもいいぐらい少ない」と強調。「ワクチン(接種)も進んで、感染対策を厳しくやっているので、環境はそろっている、準備はできていると、そういう判断をした」と述べ、五輪開催の判断を正当化した。
また、インタビューでは、同紙が世論調査を引いて、「日本国民の約3分の2は、五輪を楽しめるとは思っていないと回答した」と指摘しているが、「菅氏は、競技が始まり、国民がテレビで観戦すれば、考えも変わるとして自信を示した」という。