夏みかんのおすそ分け

庭の夏みかん

 アレックスとジュディの庭に夏みかんの木があって、芝生の上にみかんがボタボタと落ちている。マーガレットが夫婦で来た際に、近所におすそ分けをするのだといってこの夏みかんをタラナキ山に持って帰っていった。
 落ちている奴はコーンポストに捨てて、私もマオリ語の講師やメンター(師匠)、クラスメートに先週、配ってみた。
 7月、8月はニュージーランドで一番寒い時期だから、夏みかんというのも名称としてなんか変だ。もらってくれたクラスメートは、グレープフルーツだと言っていたけれど、私の感じでは夏みかんとグレープフルーツの中間といったところだ。
 ニュージーランドは段々暖かくなっているようで、ジュディが世話している庭では、花々が咲き始めている。
 アレックスとジュディの家では、アレックスが家庭菜園担当。ジュディがガーデニング担当と、明確に線引きされている。オーストラリアに旅立つ前に、家庭菜園担当のアレックスから、「このトマトの苗ね、よろしく世話をしてもらうとありがたいのだけれど」と頼まれていた。日本と同じように、黒くて薄いふにゃふにゃのプラスチックの小箱に入ったトマトの苗が大きな金魚鉢大の割れたガラスのグリーンハウスに入っているのだけれど、この小さな苗が太陽の方を向いてしまうので、真っ直ぐに育つように向きを変えてくれというのだ。それを聞いていたジュディは、かなり呆れている様子だったけれど。
 このトマトの苗、私が米のとぎ汁をやっているせいか、近頃、ちょっぴり大きくなってきた。いよいよ春が近いのか。テレビの宣伝も気の早いところでは、夏服の宣伝が出始めてきたけれど、ちょっと早すぎやしないか。
 いま日本やアメリカ合州国は台風やハリケーンシーズンで大変だけれど、残暑もまだ厳しいことだろう。それでも日本も段々涼しくなってきて、ニュージーランドは段々暖かくなってくる。どこかで温度が交差するのだろうと思うと、変な気分だ。それでも一年を通じてみると、ニュージーランドの気候の方が「厳寒」と「酷暑」の時期が短く、過ごしやすいように思う。

海老のチリソース風をつくる

 昨日は土曜日だったけれど、大学の図書館に行って、応用言語学の課題の下調べをした。土曜日の駐車場はガラガラにすいている。
 昨日の晩飯は、海老のチリソース風を作ってみた。
 海老(shrimp)を、マッシュルームの刻んだ奴と一緒に、にんにくとしょうがのみじん切りで炒め、タイ産の甘辛ソースで仕上げた一品。市販のタイの甘辛ソースが、ちょっと甘めだったけど、充分いける。冷凍の海老にしては、ぷりぷり感がとてもあるのが嬉しい。
 さて、今日は日曜日。
 散歩に出かけたいところだけど、明日までに、応用言語学の課題を書き上げないといけないから、一日、作文だ。