シンガポール空港からオークランド空港へ

ハミルトン(キリキリロア)

シンガポールチャンギ国際空港では、無料のインターネット環境があちこちにあることに驚いたことはすでに書いた。ひとつの場所に、10台くらいのマシンが置いてある。そういう場所を、空港内で少なくとも三個所くらい見かけた。時間制限があるけれど、アクセスは無料である。シンガポールらしいと思った。
案内所で紹介された中華料理で麺中心の店も、野菜麺とエビのダンプリング、それに烏龍茶がポットで注文できた。お茶を何杯も楽しめるのは、嬉しい。支払いも自分の席でクレジットカードでも支払える。
 フードコートのような他の店も、店の構えは日本と同じだが、シンガポールの方がボリュームがありそうだ。白人の客が、箸とれんげを上手に使っておいしそうに食べている。シンガポールは、徹底的に英語にやられてしまった国だが、帰りには必ず寄ることにして、その際には数日は滞在することにしよう。
そのシンガポール空港を夜の9時に出て、夜中の11時頃、機内での夕食となった。スパイシーなチキンがメインの夕食を終えて、私は両目にマスクをして、すぐ寝ることにした。
 機内で熟睡することはむずかしい。朝フライトアテンダントに、"Good morning!"と元気に言われても、機嫌の悪い自分がわかる。シンガポール航空の職員たちは、女性も男性も印象のよい人たちが多いのに、笑顔で返せない。朝の6時頃らしいが、4時間くらいしか寝ていないので、不機嫌なのも許してもらおう。
 飛行機のルートを座席の前のディスプレイで確認すると、オーストラリアのダーウィンからブリズベンに今向かっていて、ブリズベン上空にもう少しのところだ。後述することになるだろうが、海外研修の行き先として私はブリズベンで生活することになったかもしれない可能性があったので、ブリズベンを通過してニュージーランドに向かおうとしていることは自分にとって大変象徴的なでき事だ。
 オークランドには午前10時20分ごろ到着したが、実質、9時間20分ほどの空の旅になるのだろう。すでに書いたけれど、直行便なら10時間ほどの旅なのに、今回はえらく長旅になってしまった。
シンガポールニュージーランドオークランドとは、時差が4時間あり、今度は時計を4時間すすめなければいけない。日本とシンガポールの時差は、マイナス1時間だから、日本とオークランドの時差は、結局、プラス3時間だ。