自分の部屋から、電話回線を通じてインターネット接続が可能に

 大学に行けば、インターネット環境があり、全く問題がないのだが、さらに自宅でもアクセスできれば、それなりに便利だ。私は、業務用のラップトップを職場から持参してきたのだが、それに内蔵モデムをつけてきていた。モジュラージャックは、ニュージーランドはイギリス式だが、そのアダプターも持参していた。
 ジュディに聞くと、電話会社の担当者が来て、ちょっと工事していっただけなのに、157.97NZドル(約1万1058円)も請求されたという*1。モバイルフォンにするかどうか検討しようとしていた私が依頼したわけではないのだけれど、彼女の「親切」を受けて、「私が支払うから問題ありませんよ」と言っておいた。彼女たちがオーストラリアのタウンズビルに行っている間、「スカイTVというケーブルテレビの契約はどうする」と聞かれていた私は、「いない間、契約解除で構いませんよ」と答えたほど、彼女たちの金銭感覚は慎ましいのだ。これは悪い意味で言っているのではない。日本も昔は質素が美徳だった。日本人は、彼らの慎ましやかさを見習わないといけない。
 私はAOL(アメリカオンライン)の会員ではあるのだが、ケーブルTVを導入した2001年くらいから実はほとんど使っていない。使っていないのに、月額1000円ほど払い続けてきた。これなど、ジュディからすれば、全く考えられないだろう。AOLは、合州国でのアクセスなら無料であるが、世界の「田舎」に行くと、ローミングサービスといって、さらにプラスの課金がされる。アクセスポイントのボーレートによって、課金は違ってくるのだが、288のスピードで、1時間、750円ほどプラスの課金となるようだ。これなら新しく、こちらのプロバイダーと改めて契約をした方が、よほど条件がよいように思うが、まだその検討はできていない。当座は、これでつながるなら、それはそれで便利だということでAOLを使おうと考えている。
 それでは、ともかく接続実験開始。日本でセットアップしてきたAOLのソフトウェアでつながらなかったので、再度設定し直す。まず、市外局番の07*2をはずす。そしてボーレートを288に落とす。それから、電話回線をパルスではなく、トーンにする。これで、AOLに簡単につながった。
 自宅でインターネットを使うとしたら、WEBカメラによるTV電話だと思っている。インターネットカフェでも、WEBカメラがついている台が数台あるのだが、大勢の他人がいる中でTV電話をやる勇気は私にはない。日本との時差の問題はあるけれど、ウェブカメラによるテレビ電話状態は、なかなか面白そうだ。

*1:ニュージーランドの物価は、中国人からすると、高いという印象になるが、日本人の目線でいえば、安いということになる。キーウィーからすると、20ドル紙幣はかなりの額だ。だから157ドルは、眼が飛び出るような値段になる。

*2:ハミルトンの電話の市外局番は07になる。