ジェフの生徒の発表があったとやらで、土曜日には彼らはオークランドに行っていたようだ。オークランド大学を卒業したジェフは、懐かしがって、マーガレットと一緒にオークランドのあちこちを回ってきたらしい。
彼らがオークランドに住んでいた頃の家は、29年前に3万4千NZドル(約238万円)だったが、今は150万NZドル(1億500万円)にもなっているという。30年で44倍ほどの値上がりだ。
マーガレットはコンピュータ教育にもたずさわっているらしく、デジカメとパソコンをいつも持っていて、USBでつないでスライドショーを見せてくれた。
彼らが住んでいたオークランドの家は、周辺の雰囲気もよい大変可愛らしい家だ。「オークランドの家を持っていればよかったのに」と私が言うと、「そうなのよ。今頃大金持ちね」と言ってマーガレットが笑った。ジェフも「昔は本当に貧乏だった」と、笑いながら言った。
スライドショーの中で、ビクトリアマーケットが出てきた。私もオークランドで、ビクトリアマーケットを訪れ、ブレスレットなどの買い物をしたことがあるので、その話をすると、例の飾りのトカゲは、ここで買ったという。なるほど、ビクトリアマーケットは、なかなかのマーケットなのだと納得した。