牽引車をつけていると、法定速度100キロのところを80キロの制限速度で走らないといけないようで、後続車が来る度にアレックスは路肩に寄って、後続車に追い抜かせている。
ラグランは、ハミルトンの西48キロのところにある小さな町だが、サーファーにとっては、なんといっても世界的に有名な町だ。釣りなら、スナッパー(鯛)などの海釣りも楽しめるところである。
トムの実家に寄ると、この家にもガレージが複数あり、ボートや、趣味の材木加工の途中の作品が置かれている。
合州国はロサンゼルスのマンハッタンビーチもそうだったけれど、ニュージーランドのごくごく普通の家庭でも、ガレージが必ずあり、男の城として位置づいている。こうしたガレージがあることは、とても羨ましい。
ガレージといえば、昨日も、アレックスとジュディの長年の友人のカップルのグラハム(仮名)とリリアン(仮名)に食事を誘われて、お宅を訪問したのだが、やはりガレージがあり、ご自慢のクラッシックカーを製作途中だと言う。さらにクラッシックのオートバイまでもが置いてあった。エンジニアのグラハムの祖父はマオリ語を話したということで、グラハムは歴史にも興味があり、ガレージ横に、たくさんの歴史書を蔵書としてもっていて、私に二冊ほど貸してくれた。
トムの実家は、元は農場をやっていたのだが、リタイアしたため、すでに売ってしまっているが、ラグランの一角の自然を楽しめるように、ボランティアとして公園を整備していることが趣味的仕事だという。実は、その公園の一角でナタリーの結婚式を挙げようということのようだ。
トムの両親は80代だが、リタイヤ後の楽しみを持っていて、ボランティアに精を出しているというわけだ。ニュージーランドでは、とにかくこうした年配者が元気なのである。
それで、そうした意義のある場所でナタリーの結婚式が明日おこなわれることになる。