トムと、トムの長男のアート、そしてアレックスとトムの父親とで、ラグランの海岸近くのその公園に行くと、ハイキングが楽しめるような素敵な公園だった。そこに、簡易トイレを設置し、みんなでテントを設営することになった。ビーチの結婚式というから、砂場での結婚式かと思ったが、これなら芝生の上のガーデンパーティのような趣だ。
明日の天気予報は、確実に雨模様だから、このテントは日差し対策よりも雨対策になりそうだ。雨模様といっても、ニュージーランドは一日に四季があるような天候が多いから、たとえ雨が降ったにしてもシャワー程度で、シャワーが終わると、からりと晴れたりする。
そこでテントが有効なのだが、テントのパイプをつないで骨格をつくり、屋根シートを乗せて、さらに柱のパイプをつないで立てる。横にもシートをはり、テント全体をロープとペグで固定する。
こうして全員の協力で、何とかテントを完成させることができた。
テーブルと椅子も配置するのかと思ったら、テーブルと椅子はいたずらされぬよう、結婚式当日に設置するのだという。この辺が、旅行者には想像もつかない住民の知恵というものだろう。
準備を終えた私たちはラグランを後にして、ハミルトンに戻った。