孫を連れたこの教授は、まさに見識の高い人格者だった

 そして彼が、彼の孫と一緒に、私をワカ・アマ・レガッタに二日前に連れて行ってくれたのだ。
 彼の孫がたまたまドラゴンボールZバックパックを背負っていたので、私はドラゴンボールZを話題にした。彼の孫は、昼過ぎの3時から放映されているドラゴンボールZGTを見ているようだった。
 彼の車で会場に行き、車を降りて一緒に川岸を歩いてみると、ワカ・アマ・レガッタでは、この教授が岸辺を歩いているだけで、あちこちから挨拶されていた。
 そうした中で、マオリ語だけで教育をすすめるトータルエマージョン学校の教師に私を紹介してくれて、彼に関心あることを質問しなさいと突然言われたり、彼の親戚らしいが、重要な人物だといって、テントにいた二人の人物に私を紹介してくれた。
 あとで、インターネットのホームページで私が会った二人の人物について調べてみて、驚いた。一人は、マオリ政策省のトップの労働党の政治家であり、もう一人は、モコ(マオリの入れ墨)で第一線の著名な芸術家であったからだ*1
 マオリ語講師のヘミに電子メールでこのことを伝えたら、ヘミも驚いていたほどだ。

*1:和田明子氏の「ニュージーランドの市民と政治」に描かれているように、ニュージーランドでは、政治家と市民との関係が密接で、政治が機能し、市民の側に立った公正な社会の実現がめざされている。