「日勤教育」という名の反教育

  朝日新聞によれば、JR西日本では、運転士がミスをおかすと、「日勤教育」というペナルティを課していたという。「日勤教育」とは、この「日勤教育」によるいじめが自殺の原因だとして、損害賠償を求める訴訟が起こされていたもので、この2月の判決によれば、請求は棄却されたものの「日勤教育」と自殺の間に関係があることは認められているとのことだ。したがって「日勤教育」とは、正確に言えば反教育とも言うべき内容であり、「日勤教育」の表記は、「教育」とカッコをつけなければならない性質のものであるようだ。
 運転士が「遅れ」におびえ、安全運転に専念できないJR西日本の職場環境が垣間見える。