世界史に記録されるベトナム勝利の日

 今から30年前の1975年4月30日、当時世界最強と考えられていた帝国主義国・アメリカ合州国によるベトナムへの侵略戦争、この侵略戦争に対してアジアの小国・ベトナムは勝利し、ベトナム革命を成就した。この意味で、4月30日は、世界史に記録される歴史的な日である。
 ベトナムは、フランス帝国主義、日本帝国主義、そして第二次世界大戦後は、ふたたびフランス帝国主義、さらにアメリカ帝国主義と闘って、勝利した。
 政治闘争としては、フランスと100年以上、軍事闘争としては、第二次世界大戦後、30年間にもわたって、さらにアメリカ帝国主義とも長年にわたって闘い続けたことになる。
 世界史の中でも、帝国主義の大国と、これほど長期にわたって闘われ、勝利した闘いはない。
 ベトナム独立宣言は、人間の権利を擁護するアメリカ独立宣言とフランス革命の宣言を引用して、これらを不滅の言葉として確認し、さらに民族の権利概念にまで発展させた。
 これらは哲学者・芝田進午氏の労作「人間の権利―アメリカ革命と現代 (国民文庫)」に学ぶことができる。