加藤諦三著「モラル・ハラスメントの心理構造」を読んだ

モラル・ハラスメントの心理構造

 はじめて加藤諦三さんの本を読んだ。
 何回も何回も、同じテーマが論述されるが、不思議とリズム感よく読めてしまう本。
 また、重要なことが書かれている深い本。

 反省させられることが多く、繰り返し読まなければならない書である。


 冒頭に次のようにある。
 

 最も望ましい親は子どもを愛している親である。
 次は子どもを愛していいないが、そのことを知っている親である。
 最悪は子どもを愛していないのに、愛していると思っている親である。
 最悪よりもっと酷いのは、子どもを情緒的に虐待しながら、子どもを愛していると信じこんでいる親である。彼らは、自分は子どもを愛している「愛の人」と思っているが、実はサディストである。