俺が子どものときは、ボクシングに興味がなかった。というか嫌だった。
いまも興味があるわけでもないし、ボクシングを観ている暇もない。
ただ、ボクシング嫌いという気持ちが薄れてきたことは確かだ。
なんといってもこれはモハマド・アリの闘いの影響が大きい。
今回は、具志堅用高が国際ボクシング殿堂入りを記念した本を読んでみたが、大変面白かった。
本書の冒頭のintroduction。
60年の人生のうちの、7年間。
プロボクサーだった現役時代は
僕にとってものすごく長く、終わりの
見えない戦いだった。負けるのが怖いから
練習をしたし、精神力を鍛え続けた。
試合に勝つと、すべての苦しみは
よろこびに変わった。ボクシングは
人生に似ているのかもしれない。
いろいろと面白かったのだが、以下のロードワークについては面白い。
具志堅用高が現役プロボクサーだった頃は、15ラウンドを闘わなければならなかった。だからこそ、次の言葉が説得力がある。
ロードワークとというものは、スタミナをつけるための基本トレーニングなんだ。だから15ラウンドの計算をしながら、いま何ラウンド目ぐらいかなとか、試合の時間配分を想定してみたり、次に戦う相手をイメージしながら走った。