「ポン・ジュノ監督、過激さと深い人間描写 字幕の壁破る」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/2/11 5:00)から、

 アカデミー賞の歴史が動いた。韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞など4部門でオスカー像を手中にした。性別や人種、国籍などの多様化に取り組むアカデミーの努力が早くも実を結んだ。

 授賞式の大トリは作品賞だった。プレゼンターの俳優ジェーン・フォンダさんが「オスカーは……」と一拍置いて「『パラサイト』!」と宣言すると、大歓声に包まれた。ポン・ジュノ監督や主演のソン・ガンホさんらが登壇した。会場裏手にある記者会見場でも記者たちから「おー」と地鳴りのような声がわき起こった。

 受賞後の会見に現れたポン監督は笑顔でガッツポーズ。「純粋な韓国映画が世界の観客から大きな熱狂を集めた。私が自分の身近なことに没入すればするほど、物語はより大きくなり、国際的にアピールするようになった」と語った。

(後略)

 (ロサンゼルス=尾形聡彦 編集委員・石飛徳樹、ソウル=鈴木拓也)