以下、朝日新聞デジタル版(2020年10月22日 14時41分)から。
昨年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(買収)の罪に問われた参院議員・河井案里被告(47)の公判が22日午後、東京地裁で始まり、共謀したとされる夫で元法相の衆院議員・克行被告(57)が証人として出廷した。克行議員は、検察側の問いかけに「私は刑事被告人という立場に置かれている。必要なことは自分の裁判で申し上げる」として、事件に関する具体的な証言を避けた。案里議員は、ほぼうつむいたままだった。
午後1時すぎ、東京地裁104号法廷。スーツ姿の克行議員は証人尋問の冒頭、検察側から「職業は衆院議員ですね」と確認され、「そうです」と答えた。次に「選挙区は広島3区か」と尋ねられると、「裁判長!」と突然、声を張り上げた。
続けて「色々とご迷惑をおかけしました。弁護人を選任したばかりで、打ち合わせや協議ができていない」と述べ、「私自身、起訴されており、必要なことは自分の裁判で申し上げたいと思います」と話した。
その後、検察側が「現在7期目か」「現金の趣旨は置いておき、現金を渡したことは間違いないか」などと尋ねたが、「私の裁判で申し上げる」などと具体的な証言を避けた。
(後略)
(新屋絵理、松島研人)