以下、朝日新聞デジタル版(2021/2/3 14:14)から。
参院議員の河井案里被告が議員辞職をする意向を固めたとのニュースが3日、永田町を駆け巡った。加藤勝信官房長官は同日午前の記者会見で「出処進退は自らが判断すべきもの」「言及は控えたい」などと繰り返した。自らの会見について「正確性と、質問に応じた柔軟な答え、両方を追求したい」とも語ったが、実際のやり取りは――。
河井氏は昨年6月、2019年に自民党公認候補として広島選挙区に立候補した参院選をめぐって公職選挙法違反(買収)の容疑で逮捕され、離党。今年1月に東京地裁で有罪判決を言い渡された。案里氏の擁立は当時の官房長官だった菅義偉首相らの意向も大きく働き、党本部から案里氏側には計1億5千万円もの資金が提供されていた。
こうした点を踏まえ、加藤氏の会見では「『出処進退は自ら判断する』で片付けるのは有権者に失礼」との指摘が出たが、加藤氏は「まさにご本人が判断されるべきものと先ほど申し上げた通り」と返した。資金提供の説明責任についても「まだ本人が表明していない。言及は控えたい」と述べるにとどめた。
(後略)