「農水省幹部6人を接待で処分 枝元次官減給、野上農相は給与1カ月返納 政権運営に打撃」

以下、東京新聞(2021年02月25日 21時28分)より。

 農林水産省は25日、鶏卵を巡る贈収賄事件で在宅起訴された鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループの秋田善祺元代表から会食の接待を受けたとして、枝元真徹事務次官(59)ら3人を減給10分の1(1カ月)、3人を戒告や訓告とし、計6人を処分したと発表した。国家公務員倫理法に基づく倫理規程に違反したと判断した。野上浩太郎農相は閣僚給与1カ月分を自主返納する。
 野上氏は25日、農水省で記者会見し「農林水産行政に対する国民の信頼を大きく損ない、改めて深くおわびする」と謝罪。職員の人事異動については「考えていない」と述べ、更迭などを否定し「深い反省の上に立ち、それぞれの職責を果たしてもらいたい」とした。
 会食には菅義偉首相に近く、収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元農相が参加。菅氏の長男が絡んで11人の処分者を出した総務省の不祥事に続き、農水省でも国家公務員接待が処分に発展。政権運営に打撃となるのは避けられない情勢だ。 (共同)