「大阪の感染者、初の1千人超 病床逼迫の危機感高まる」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/4/13 13:27)から。

 新型コロナウイルスの感染が急拡大している大阪府で、13日の新規感染者が1千人を超えたことが府関係者への取材でわかった。府内では5日からの「まん延防止等重点措置」の適用を踏まえ、府内全域での営業時間短縮の要請などが続くが、感染が減少傾向に転じる兆しは見えず、病床逼迫(ひっぱく)に拍車がかかるとの危機感が高まっている。

 府内の1日あたりの新規感染者は3月下旬から急増し、6日は719人、7日は878人、8日は905人と3日連続で過去最多を更新し、10日には918人になった。

 7日間ごとの感染者数をみると、3月31日~4月6日は過去最多の4146人で、2週間前の約4倍に増えた。府の担当者は「感染ピークは今週、来週に来る」と危機感を募らせる。

第4波、世代別の感染で第3波と異なる特徴

 府が「第4波」と位置付ける3月以降の感染拡大で特徴的なのは、若者の感染状況だ。3月15日~4月5日の新規感染者のうち30代以下は55・1%で、昨秋以降の「第3波」の45・6%を約10ポイント上回る。

 府はこれまで、60代以上の重症化リスクが高いとして注意を呼びかけてきたが、重症者に占める50代以下の割合は27・9%となり、第3波の17・5%を大きく上回る。

 今後、若者から高齢者に感染が広がることが予想されるため、府は重症者がさらに増えると予測。「医療提供体制が極端に逼迫する恐れが極めて強く、確保病床数を超えて重症患者が発生する可能性が高い」とし、医療従事者の配置を含めた病床の確保を急ぐ。

 府が確保する重症病床(224床)の使用率は12日発表時点で90・6%、すぐに患者を受け入れられる病床(219床)に限れば92・7%に達する。府の担当者は「重症病床は1カ月以上、厳しい状態が続くだろう」と分析する。(本多由佳)