以下、朝日新聞デジタル版(2021/6/20 7:08)から。
山梨県甲斐市の日本航空高校は19日、校内で新型コロナウイルス感染のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。生徒と教職員計45人の感染が判明。全国高校総合体育大会(インターハイ)の県予選には、日程を終えている部を除き、すべての運動部が出場を辞退した。
運営する学校法人日本航空学園によると、16日に発熱を訴える生徒が出始め、17日に生徒7人が抗原検査を受けたところ、うち6人が陽性と判定された。このため、高校総体予選に出場予定の運動部員と顧問計295人を検査すると、18日夜までに部員43人と顧問2人の感染が判明。全員が軽症か無症状という。
これを受け、男女バレーボール、男女バスケットボール、男子サッカー、卓球、空手道の7部が、予選出場を辞退した。陽性者がいない運動部もあったが、潜伏期間を考慮したという。
全校生徒数は中学24人を含め703人で、教職員は147人。9割近くの生徒が、校内で寮生活を送っている。寮は1~4人部屋。学園側は感染対策として、室内でもマスク着用を推奨していたほか、全員に携帯用アルコール消毒液を持たせたり、寮生をグループ分けして食事や入浴は時間帯をずらしていたという。
寮生の陽性者は、保健所と連絡をとりながら外部のホテルで療養している。運動部以外の生徒、教職員も19日から全員がPCR検査を受けているという。今後、保護者や本人の了解を得た上で、早い段階でワクチン接種を進める考えだ。
(後略)
(岩城興)