サイドリーダー "A Father-To-Be And Looking For Mr.Green" by Saul Bellow

A Father-To-Be And Looking For Mr. Green (1951/1955)

 今年度のサイドリーダーのひとつが「ソール・ベロ―短編集」*1松柏社の1970年初版だが、1971年再販。定価は200円。

 ユダヤ系作家ということで、「この日をつかめ」"Seize the Day"(新潮文庫)や「ライ麦畑でつかまえた」サリンジャー白水社)も担当英語教師からすすめられた。

 この「ソール・ベロ―短編集」だが、サイドリーダーのタイトルがややこしいのだが、同名の短編集から、2つの話が再録されているようだ。ひとつは、"Looking for Mr. Green" from Mosby's Memories And Other Stories by Sawl*2 Bellow (1951)。もうひとつが、"A Father-To-Be"  from "Mosby's Memories And Other Stories by Sawl*3  Bellow (1955) 。Originally appeared in The New Yorker。

 奥付の「解説」によると、この短編集Mosby's Memories and Other Stories は、「これまで雑誌に発表してきた6篇の短編をまとめたもの」で、「"A Father-To-Be"はThe New Yorker に、"Looking For Mr.Green"はCommentaryに載せたもの」(「解説」p.55)で、"A Father-To-Be"は、「フィアンセと夕食をすることになっている男が、ニューヨークの地下鉄に乗っているうちに、自分が隣に座っている男の父親になったような気分になる話」(「解説」p.55)。また"Looking For Mr.Green"は、「救済所に新しく雇われた男が、シカゴの町をMr.Greenを探して歩くという、一見何の変哲もない話であるが、Greenについに会えず、Mr.Green と思われる人をようやく見つけ出す、というあたりに、この短編の中心があるのであって、その核心には Appearance and reality といった哲学的な主題が含まれている」(「解説」p.55)という。

 知らない単語は、本文に日本語を書き込みして読んでいる。

 巻末に注釈がついているが、知っている語句で参照しなくてもよい注釈もあるようだ。

 以下、冒頭の箇所で、わからない語彙・語句の一部。

notion

have a way of

passable-looking

chemist

dependable

stocky man

preposterous gait

peculiar state

fiancee

pound

annoyed

delicatessen

be about to do something

cleaning woman

divorcee

sweetheart

annuity

aristocratic

dime store

vain and stiff

cashier

turn up

meantime

hesitate

osteopath

psychiatrist

pouch

garnet

superimposition

affliction

druggist

*1:George Orwell の "The Road To Wigan Pier"も授業で学んでいる。

*2:Sawl は Saulの間違いであろう。

*3:Sawl は Saulの間違いであろう。