ニコラを日本映画に誘う

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 1週間ほど寝込んでしまったが、今はすっかり良くなり快調だ。
 2月18日にコンド(集合住宅)を出ることに決まり、急に落ち着かなくなった。ああ、もうサンフランシスコを離れるのだという気持ちから、突然、英語に手がつかなくなり、ジャパンセンターなどにもよく行くようになり、ここにいても英語修行にとっては役に立たない気持ちで一杯になる。長期的にみれば、東京の英語道場のほうが鍛えられるだろう。旅行に行く前なので、結局何をしても中途半端な気持ちになってしまう。
 今日、ニコラから電話があり、水曜日にクラッシック(classical music)を聞くことにした。
 明日は、私の方から誘って、ジャパンセンターで山田洋次の映画「家族」を観ることにした。実は、23日(土)に一人で観て、日本紹介として実に良い映画であると再認識したところだった。ニコラなどのジャーナリスト志望の者には見せたいものだと思っていた矢先だったので誘ってみた。英語訳だけではわからないところが多いのだが、それでも、大工場、ラッシュアワー、Expo ‘70、大阪、東京などは、観て損のないものだろう。映画を観る前に夕食を一緒にするので、少し解説をしようと思う。実際、こういうものはnativeに聞くしかないところがあって、フランスの歌手のジルベール・ベコーが多少商業的であるなどということはnativeに聞かないとわからないことと、これは同じだ。Nativeの言うことが常に正しいとは勿論限らないが、相対的な視点を得てより客観的に見るためには、nativeに聞くことは無駄にはならない。