チャップリンはすごい

 今日、チャールズ・チャップリンをエレクトリック(Electric)で見た。「モダンタイムズ」("Modern Times")*1、「サーカス」("Circus")*2、他2本("A Dog's Life""Shoulder Arms")。いずれも斬れ味抜群。言葉に頼らず、チャップリンの芸で見せている映画だが、斬れること、斬れること。言葉に頼らないので、表現の世界が、今の映画と異なる。実にinternationalだ。言葉に頼るspeech劇がどんなに素晴らしくとも、外国人に斬れず、言葉に頼らぬチャップリンの映画が斬れるというのは、人間の身体表現・リズムがどんなに重要かということを示している。(もっとも、私の英語修業も、映画俳優の顔、つまり映像がなければその理解度はグンと落ちる)。言葉に結構頼っているようで、状況や顔色の働きは意外に大きいものなのである。ともかく、チャップリンの芸は非凡で、努力の跡が伺える。
 身体表現やリズムの重要性は強調し過ぎることはない。言葉もリズムだ。リズムは人間にとって基本形。小さい時から身体を鍛えること。リズム感を養うことは、もっとやっていいことだと思う。