今日、Strandでは、いずれもすでに見た映画だが、”Fame”*1と”The Rose”*2をやる。映画館でのアメリカ人の反応はいつも面白い。夜、観に出かけた。
前に観た映画だから、聴解率は60%というところで楽しめた。最近つくづく思うのだが、英語は、罵り言葉が豊かであるということだ。英語という言語は喧嘩に向いているようで、これはかなり日本語と違う気がする。たとえばI don’t give a damn! (=I don’t care.)「気にしない」)というのはよく出てくるフレーズだ。論争も含めて喧嘩のない映画はほとんどない。喧嘩をして仲良くなり、喧嘩をしては仲良くなるという連続である。”The Rose”など、この典型で、攻撃的でパワフルな喧嘩がよく出てくる。しかし実はこれ、弱さの裏返しで、一枚のコインの裏表ではないのか。映画”The Rose”は極めてアメリカ的という感じがする。
アメリカ映画には、「和」も「静寂」も少ない。
こちらの文化に触れられるお陰で、アメリカ映画がかなり理解できるようになった気がする。字幕に頼らないせいもあるだろう。大事な部分が見えるようになった。こんなことがわかるようになってもどうかとは思うが、drugをやっているところなど細かなところもわかるようになった。”The Rose”など、日本で見たときは嫌な映画だと思って観ていた。何故か悲しくもなった。今は、「ああ、アメリカだな」という気がする。
”Fame”もドタバタ、バカ騒ぎだと思っていた部分が、必然的に思えてきて、ああいい映画だなと思えてもきた。
ということで、やっと入門という感じである。