オライリーゲストハウスからの夕陽は感嘆すべきほど素晴らしい

 熱帯雨林の地面は湿っているので、靴に泥がかなりついた。部屋の前の外で、全部きれいにはおとせないが、靴の泥をはたいて落とす。
 明日はブリズベン空港からオークランドだ。Mt.Warningなどの山々の景色が名残惜しい。外にある眺望デッキで山々の景色を眺めることにしよう。たまたまロンとバーバラもこのデッキに来たが、バーバラは本を読み始めた。デッキの下にスパがあるのだが、ウォーキングに疲れた身体を休めているのだろう。今日のウォーキングはどうだったとか、交流している楽しそうな声が下のスパから聞こえる。
 バーに行って、ビールを注文して、少し寒いが、外で夕日を眺める。席に座ると、「今日のウォーキングはどうだった」と、同行していなかった知らない人から声をかけられた。同行した人たちもデッキに来ている人がいるから、お疲れさんという連帯観の気分が出てくる。ビールを飲みながらゲストハウスのバーから眺める景色は絶景だった。なんというのか、とくに空の左右の広さが違う。雲の輪郭に合わせて夕日が光り輝いているのだが、刻一刻と変化していく夕日は素晴らしい。うすい青色に霞みながらも輪郭をはっきりさせていた山々が、徐々に濃い紺碧に移り変わっていく中で、その輪郭を消されていく。ハワイ島のケアウホウのホテルのバーのデッキから眺めた海と空も絶景で、全く飽きなかったが、こうした雄大な景色は人を全く飽きさせないものだ。いつまでも観ていたいが、闇が降りてきたし、それに少し寒くなってもきた。夕食の時間も近づいてきたので、下に降りることにしよう。