意味もわからずマオリ語に漬かった二週間だった

マオリ学・太平洋発展学部

 マオリ語のテープを聞き続けているが、まさにマオリ語の洪水。イギリス語による説明はわかるが、マオリ語はちんぷんかんぷん。イギリス語って、なんて簡単なコトバだったんだろうと思えるから身勝手なものである。イギリス語を使ってフランス語を習うと、フランス語はモノにならないが、イギリス語がモノになるという話はよく聞く話だが、そんなことに感心している場合ではない。日常会話くらいはマオリ語をモノにしないといけない。
 テープを繰り返し聞いていたら、モデル会話のダイアローグの訳が、単元の説明が終わったあとにイギリス語訳として登場してきた。訳を与えずに、最後に訳を与えるというのは、これはこれでなかなかいい方法だと思う。動機づけの高い学習者にとっては、ハングリー精神が出てくる。ある種の漬け込みというか、トータルエマージョンの状態に置かれるのだ。あまりやりすぎると、学習者がげんなりするとは思うけれど。
 自宅に帰り、真面目にマオリ語と格闘する復習時間を作っているのだが、それくらいの学習時間では間に合わない。授業はさらにどんどん進んでしまう。それをまた追いかける。すると不思議なことに、全く間に合ってはいないのだが、少し前に習ったことが定着していることに気づかされる。コトバの勉強は、いつもそうだが、少し無理をしないといけないようだ。