大学のコンピュータ環境と私のインターネット環境

パソコン一式

 ビザの関係でニュージーランド行きがかなり待たされたので、ハミルトン(キリキリロア)に私が着いたのは、2学期開始直前の、なんと4日前だった。着いた翌日にワイカト大学(The University of Waikato)を訪問して手続きをし、ホームステイ先に移ったのが、2学期の始まる2日前。2学期開始当日に学費をおさめて、翌日に学生証を発行してもらい、その24時間後に念願のワイカト大学のイントラネットのネットワークに入れるようになった。
 ネットワークに入るためには、ユーザーアカウントが与えられ、パスワードを設定しなくてはならない。大学内のどのマシンを使う際にも、ユーザーアカウントとパスワードが求められるからだ。
 コンピュータを使用する際に、お金がかかるサービスがある。例えば、学内ネットから外のWWWにも入れるのだけれど、入る際にはユーザーアカウントとパスワードを要求され、お金がかかる。プリントアウトする際にも、1枚10セントかかる。そのために、いわば貯金をしておかないといけない。それがユニキャッシュと呼ばれるもので、図書館の係員に現金で入金しておくことができる。そうすると、そのユニキャッシュから、WWWを利用する度にお金を徴収されるし、またプリントアウトの際にも、指定した印刷物の最後に、一枚別紙として印刷される用紙がついてくる。その紙に、ユーザー名、印刷にかかった値段、ユニキャッシュの収支残金などが印字されるというわけだ。
 前にも書いたように、職場貸与のラップトップを日本から持ってきているのだが、これを学内LANにつないで使っているので、日本語の使用も問題ない。日本人の知り合いの図書館員によれば、2階のパソコンは一部日本語が使用できるように設定してあるのだそうだ。
 コンピュータはかなりの数が常設されていて、常時学生で混んでいるが、全く使えないということはない。パソコンの中には、FDディスク使用のためのパソコンとか、図書データベースの検索用とか、スキャナーを使用するためのパソコンとか、使用は15分に限るけれども急いで印字するためのマシンとか、いくつか用途別にグループ化され、使用者に対する配慮が行き届いている。
 もっかのところ、私はホームステイ先からラップトップをワイカト大学(The University of Waikato)まで持参し、授業の合間は、図書館でLANにつなげて使っている。
 自宅では、ジュディが用意してくれた電話回線を使って自室からAOL(アメリカオンライン)につなげられるし、町の中心に行けば、ひいきにしているインターネットカフェがあるので、インターネット環境としてはなんら問題がない。問題があるとしたら、AOLのローミングサービスが高いということだけだろう。
 AOLには、毎月、1050円くらい支払っているのだが、海外ローミングサービスは、これに1時間ごとに6.0USドル(約600円)くらいかかるようだ。電話回線使用料も、ジュディの話だと、月額40NZドルくらいかかるというから、2800円くらいはプラスになる。
 街中にある私のお気に入りのインターネットカフェは、1時間使用してたったの3ドルだから、インターネットカフェの方が断然安い。まだチェックしていないが、おそらく現地のプロバイダーの方が安いサービスを提供していることだろう。自室からつなげられる便利さを考えると、AOLの悪口は言えないのだけれど、AOLのサービスに魅力が薄くなっていることは否定できない。