チュートリアルの時間

 毎週金曜日は、午前中の11時から12時までチュートリアルという時間がある。大抵は1時間もやることはなく、質問がなければ30分から40分ほどで終わってしまう。今日のチュートリアルは、昨日の復習で、カラキア(karakia)のあと、出席が取られ、「います」(I am here.)を意味するケイ コネイ アハウ(Kei konei ahau.)を習った。「彼/彼女はいません」(He/She isn’t here.)を意味するKāore ia i konei.も習ったが、いっぺんにいろいろ教わっても無理というもの。小テストで昨日の授業の復習となった。
 第一問目は、ある家庭の家族名が示され、「祖父」「祖母」、「父」「母」、そして子ども四人の名前を書くことになっている。第二問目は、「〜の祖父母は誰ですか」「子どもの中で一番若い子は誰ですか」「〜の兄は誰ですか」というような設問で、昨晩復習していた私は全問正解だった。第三問目は、昨日やったものと同じドリルだったが、なんということだろうか、復習していたにも関わらず、あまり進歩はなかった。それでも、クイアの他、ちょっとは前進が見られたのだけれど。
 コトバはやはり、「雨だれ石をうがつ」ではないが、ちょっとずつちょっとずつの繰り返しの中で、脳にしみ込ませていくものなのだろう。
 今日のチュートリアルで初めてみる顔の男がいた。チュートリアル後、「マオリ語の勉強はどうだ」というので、「むずかしい」と言うと、私を大いに評価してくれて、結構いい線いっているではないかという。「キリキリロアに来てからたったの3週間しかたっていないんだから、一生懸命にやるしかないよね」と言うと、「いい線いっているよ」と繰り返し言ってくれた。彼は、ジュピター(仮名)と名乗り、握手を求めてきた。「惑星みたいな、イメージのでかい名前だね」と私が言うと、「そうなんだ」と答えた。ジュピターなら、覚えやすいけれど、通常ニュージーランドで相手の名前を覚えるのは一苦労だ。
 向こうも日本人の名前を覚えるのが大変だから、これもお互いさまなんだけどね。