ゾクゾクきたのは、後半の矢野顕子の「ラーメン食べたい」だ。
矢野顕子の「ラーメン食べたい」は、前に何度か聞いたことがあるけれど、ああ、こういう歌だったのかと、OTの演奏で初めて理解できたところがある。
女もつらいけど
男もつらいのよ
友達に
なれたらいいのに
くたびれる毎日
話がしたいから
思い切り
大きな字の手紙
読んでね
矢野顕子のもともとの詩は、「男もつらいけど、女もつらいのよ」である。奥田民生はこれを逆にして歌っている。
奥田民生の歌い方で、男と喧嘩をして自分のことをわかってもらえない辛さにこらえている女の姿が彷彿とした。
迫力のあるヴォーカルに圧倒されて「大きな字の手紙」が最初、「大きな血の手紙」と聞こえたほどだ。
これ以外は残念ながらあまり感心できなかった。
「スカイウォーカー」は、アオテアロア・ニュージーランドで、アルバム「LION」で聞いたときの方が似つかわしかったし、雨が降りそうだったせいもあるのだろうが、広島の空模様は、なんだかはっきりとしていなかった。「人ばっか10・30」は面白かったが、井上陽水の「最後のニュース」は、むずかしい唄である。