「セシウム濃度測らず排水」(時事通信)

 台風18号が日本列島を縦断している。
 京都では、20万人以上の避難勧告が出された。
 各地で大きな被害が出ないか心配だ。
 「時事通信」で、以下ネット配信がされていた。本日は、夕刊が休刊のようだが、詳細はわからない。
 東日本大震災。あのときの地震津波は、いわば自然現象である。予測能力などの向上はあったにせよ、自然現象は基本的にコントロールできるものではない。
 また今回の台風のように、日本列島は、台風の通過コースに位置している。
 地震津波・大雨・大洪水は制御不能である。
 アメリカ合州国のトルネードのような竜巻現象は、日本では起こらないと思っていたら、先日日本でも発生したばかりである。
 海に囲まれた日本列島は島国。
 魚の宝庫である海は、誰のものでもない。みんなのものである。その海を汚すことは許されない。
 汚染水問題は、まさに身を切られる思いがする。

セシウム濃度測らず排水=7タンクエリアの滞留水―福島第1「緊急措置」・東電
時事通信 9月16日(月)15時39分配信

 東京電力福島第1原発で高濃度の放射能汚染水が保管されている七つのタンクエリアで、放射性物質を外部に出さないために設置したせきの水位が大雨によって上昇し、あふれる恐れがあるとして、東電は16日、排水を行ったと発表した。東電はセシウム濃度を測らず排水しており、汚染水への懸念が高まる中、さらなる批判を招く可能性もある。
 東電は今回の対応について、急激な水位上昇を受けた「緊急措置」と説明している。ただ、台風18号による大雨は事前に予想されていたのに、タンクエリアにおける放射性物質を含む水の排出基準も定めていなかった。
 東電によると、今回排水したエリアでは、これまで高い線量は確認されていない。エリア内にたまっていた水を調べたところ、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質濃度は最も高いところでも1リットル当たり9ベクレルだったという。
 東電はこの結果を基に、エリア内での汚染水漏れはないと判断。ガンマ線を出すセシウムの濃度も十分低いと予想できるとして、測定せずに排水した。 

 同じくネット配信だが、もんじゅでも、大雨によって孤立分断されたとの毎日新聞の報道があった。
 こちらも詳細がわからないが、同じく自然を甘く見てはいけない事例というほかない。 

もんじゅ>台風18号の土砂崩れで孤立 データ送信も停止
毎日新聞 9月16日(月)13時55分配信

 台風18号の影響で、福井県敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅに通じる道路で土砂崩れが発生し、もんじゅが16日未明から孤立している。

 同日午前2時56分、原子炉などの情報をもんじゅから原子力安全基盤機構(JNES)に自動で送るシステムにトラブルが生じ、データ伝送ができなくなったが、補修担当者が現地に行けない状態が続いている。情報は手動で送り、運転停止中の原子炉の安全性に問題はないという。

 もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構によると、16日午前7時ごろ、もんじゅから約2・5キロ離れた県道(同県美浜町)で土砂崩れが発生しているのを職員が発見した。県道はもんじゅに通じる唯一の道路。昨夜から、職員など約40人がもんじゅ内にいるという。県が復旧を急いでいる。

 また、もんじゅ敷地内の正門付近の道路でも午前3時ごろ、土砂崩れがあり、通行できなくなっているという。【柳楽未来】