第38作の「男はつらいよ 知床慕情」は、三船敏郎出演。
マドンナは竹下景子・淡路恵子。
3作品後の第41作でも、淡路恵子と竹下景子が出ている。
このウィーンロケの第41作を俺はよしとしないが、第38作のほうがまだましである。が、竹下景子なら、なんといっても第32作「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」だろう。「口笛を吹く寅次郎」の朋子役の竹下景子さんはいい。
本作は1987年公開だが、リアルタイムで観た記憶がある。
三船敏郎といえば、数年前にサンフランシスコで黒澤明の「椿三十郎」を大感激して観たはずだが、三船敏郎については、当時の「男はだまってサッポロビール」のCMの影響が強かった気がする。本作はそのパロディのような気で見ていたが、これは勘違いと言わねばならない。
山田洋次監督の得意とするコミュニケーション不全の男の表現に過ぎないのだろう。
今もそれほど鑑識眼があるわけではないけれど、当時は、全く映画というものをきちんと評価できていなかった。
もちろんロケ地は、タイトル通りの北海道は知床半島。
1987年公開。