以下、朝日新聞デジタル版(2020年6月14日 5時00分)から。
自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=が初当選した昨年7月の参院選をめぐり、夫で同党衆院議員の克行前法相(57)=広島3区=が計約2400万円、案里氏が計150万円超の現金を、地元議員ら約100人に渡した疑いがあることが検察当局の調べでわかった。検察当局は、総額約2600万円にのぼる大規模な公職選挙法違反(買収)にあたるとみて、17日の国会閉会直後の立件に向けて詰めの捜査をしている。
東京地検特捜部などの任意の聴取に対し、配布対象となった約100人の大部分が、河井夫妻から現金を渡されたことを認めていることも判明した。
特捜部などは河井夫妻にも任意で複数回事情を聴いたが、2人とも買収行為を否定しているという。
特捜部などの調べによると、克行氏は、案里氏が参院選への立候補を表明した昨年3月から、7月にかけて、広島県議など地元議員や後援会・陣営関係者ら95人前後に対し、票の取りまとめを依頼するなどの趣旨で、計約2400万円の現金を渡した疑いがある。案里氏も克行氏の意向を受け、5人前後に計150万円超の現金を渡した疑いがある。
(後略)