「令和の時代も「バラマキ」 前法相夫妻が招いた政治不信」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2020年6月20日 20時00分)から。

 報道は「史上空前の金権・腐敗選挙」と批判し、司法は、衆院議員が投票をカネで買ったと断じた。
 100人以上が起訴された1979年の衆院選千葉2区(当時)での選挙運動をめぐり、公職選挙法違反(買収)罪に問われた元議員の判決時、朝日新聞は「政治家として、もっとも基本的な倫理性にかける」という裁判長の言葉を記事で掲載した。
 事件から40年あまり。令和に改元後の昨年7月の参院選をめぐって、前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)が、同じ容疑で東京地検特捜部に逮捕された。

 参院選の公示前の昨年4月、統一地方選で当選したばかりの広島県議の事務所を克行議員が訪れた。自身の活動状況を数分話した後、かばんから白い封筒を取り出し、「これお祝いだから」とテーブルに置いて立ち去った。
 中身は現金30万円。「人の心をカネで買えると思っているのか」。県議はこう思う一方、参院選に立候補表明した妻の案里容疑者(46)=同容疑で逮捕=を支援しろという意味と受け止めたと取材に証言した。夫妻が現金を持参してきたという議員からは、「なぜこんなことを」「カネをもらわなくても応援したのに」といった声が相次ぐ。

 

 (後略)