コロナ禍にあっていま私達はさまざまな活動を制限せざるをえない状況に置かれている。
コロナウィルス感染は夏場はそれほど広がらないのではないのではないかという当初の予想は大きくはずれ、日本ではコロナ感染が猛威をふるっている。
一般に冬場のほうが活発化するといわれている推測からすれば、日本の今年の冬のスキーは可能なのか。おそらく厳しいと予想せざるをえないのだろう。可能だとしてもどのような制限や対策が求められるのか。
ここ数日の日本の猛暑の野蛮な暑さに耐えかねて、いま冬の季節である南半球に思いをはせてみた。
私も何度か訪れた南半球のひとつオーストラリア。
オーストラリアでのアウトドアアクティビティとしては、私の場合、オーストラリア人の援助でAbseiling(懸垂下降)をやったことがあるけれど、まずBushwalking(ハイキング)くらいである。
オーストラリアにスキー場があることは知っているが、オーストラリアを訪問したときはスキーを楽しむ技術レベルになかったから、オーストラリアでスキーをした経験はない。
Lonely Planet Australiaを斜め読みしてみると、日本の本州と北海道という地理関係でいえば北海道にあたるTasmania州は、想像以上にスキー場が少なく、Tasmaniaのスキー場としてはMt MawsonやBen Lomondくらいで、オーストラリアでは、むしろVictoria州とNew South Wales州、とりわけVictoriaとNSWの州境周辺にスキー場がたくさんあることを理解した。
またオーストラリアのスキー場はアルペンのダウンヒルのゲレンデばかりでなく、ノルディックのクロスカントリーも含んだ幅の広いイメージをもったほうがよいという印象を持った。
これらのスキー場へのアクセスは、MelbourneやCanberraから車で3時間ほどらしい。
Victoria 州
- Mt Baw Baw
- Mt Buller
- Alpine National Park
- Mt Hotham
- Dinner Plain
- Falls Creek
New South Wales 州
- Kosciuszko National Park
- Perisher Blue
- Theredbo
- Charlotte Pass
- Mt Selwyn
もちろん、世界的なコロナ禍のいま、海外渡航は制限されている。
オーストラリアもオーストラリア国民か居住者か家族関係者、そして乗り継ぎでアオテアロア・ニュージーランドに帰る者しか入国は許されていない。またオーストラリアに到着したら2週間はホテルに滞在しなければならないようだ。クルーズ船も寄港できない。
また、ビクトリア州なら、ビクトリア州に適用する制限レベルがあるようだ。
以下、ビクトリア州による州内の制限。
以下、ニューサウスウェールズ州のサイト。
https://www.health.nsw.gov.au/Pages/default.aspx
国にしろ、州にしろ、こうした政策は流動的だから、サイトをチェックする必要があるのだが、そもそも、いま日本からオーストラリアに出かけてスキーをすることはできない。
ところで、国内向けとしては、オーストラリアのスキー場はいま営業中なのだろうか。
オーストラリアのスキー場は、コロナ禍であっても、一定のルールを設けたうえで、営業はしているようだ。
たとえば、NSWのKosciuszko National ParkにあるPerisher(ペリッシャ―)*1。
ここで全部のルールを紹介することはしないが、ルールのひとつは、現金を扱わないこと(リフト券やスキーレッスンなど事前にオンラインで購入すること)。顔をおおうことである。
冒頭に書いたようにオーストラリアのスキー場でスキーをした経験はないが、おそらく日本のスキー場とは規模や宿泊施設などの環境が違うため、単純な比較はできないだろう。
今年の冬、日本のスキー場はどうなるのか。
いまの南半球の状況もひょっとして参考になるかもしれないので、ときどき南半球のスキー場の様子をチェックしていきたい。
*1:Lonely Planetによると、Perisher Blueは標高1680m。Perisher BlueはPerisher Valley, Smiggin Holes, Mt Blue Cow, Guthegaという4つのスキー場から成る。50ものリフトがあるが共通リフト券で使える。1250ヘクタールもの地形でクロスカントリースキーも楽しめる。Perisher ValleyとSmiggin Holesには4000床以上も泊れるが価格的には高いとある。