「大坂、5年連続3回戦へ テニス・全米オープン 2日」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/9/4 5:00)から。

 第3日は、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで男女シングルス2回戦などがあり、女子シングルス2回戦で2年ぶりの優勝をめざす世界ランキング9位の大坂なおみ日清食品)が6―1、6―2で同74位のカミラ・ジョルジ(イタリア)を下し、5年連続で3回戦に進んだ。3回戦で同137位のマルタ・コスチュク(ウクライナ)と対戦。第1シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)は敗退した。

 男子シングルスは第1シードのノバク・ジョコビッチセルビア)らが3回戦に進出。ダブルス1回戦は男子はマクラクラン勉イカイ)、英選手の組が米ペアに、女子は日比野菜緒(ブラス)、二宮真琴(エディオン)組がロシアペアにともに敗れた。

 <Ka・プリスコバ> 第1シードだったが、元世界4位のガルシア(仏)に敗れ、「プレッシャーはなかった。ガルシアが良い選手だということ」。

 ■強打の相手に圧勝

 センターコートで強打と強打の真っ向勝負。大坂は小細工なくショットを打ち込んでくるジョルジ相手にまったく引かず、難なく返球した。1時間10分で決着をつけ、全米前哨戦で痛めた左足に巻いたテープについて「(けがの)予防のためにしているということにしよう」と笑った。

 目を引いたのは、サーブの安定感だ。1回戦で51%だった第1サーブの成功率が63%に上昇。第1サーブが入ったときは79%の確率でポイントを獲得した。

 試合後には、男子シングルス1回戦で西岡が世界ランキング元1位のA・マリー(英)にフルセットで惜敗した試合に強い刺激を受けたと明かした。実際に観戦した大坂は「西岡は速くて爆発的な力があって私が大好きな選手」と西岡の勇気をたたえた。

 人種差別問題へ抗議の意を表すため、大坂は今大会に七つのマスクを用意している。この試合は昨年8月に警官に拘束された後に死亡したとされる黒人男性の名前が書かれたマスクをつけて入場した。「今日は彼の名前を広く知らせたかった」と話した一方で、「マスクは誰がつくっているのかわからない」と詳細は語らなかった。(堤之剛)

 <ジョルジ> 大坂にストレート負け。「私にとって良い試合ではなかった。肉体的に100%の状態ではなかった」