以下、朝日新聞デジタル版(2020/10/30 21:15)から。
菅義偉首相にとって初の代表質問が30日の参院本会議で終わった。議論が白熱したのは、首相が日本学術会議が推薦した6人の会員候補を任命拒否した問題だ。6人のうちの1人である岡田正則・早稲田大学教授が傍聴した。
おかだ・まさのり 専門は行政法。著書に「国の不法行為責任と公権力の概念史」
学術会議問題について首相答弁が始まると、野党席から一斉にヤジがあがる。首相は言葉を詰まらせた。
「菅さんも、しどろもどろになっている。実はこの問題をよく分からないで答弁しているのかな。私大所属の会員が『24%にとどまっている』と答弁したが、任命拒否した6人の半分が私大だから、首相が言う『多様性』に逆行している」
首相は「必ず(学術会議の)推薦の通りに任命しなければならないわけではない」というフレーズを繰り返した。安倍政権だった2018年11月、内閣府の学術会議事務局が作成した文書に盛り込まれた文言だ。
(後略)
(小林豪)