「坂井氏と野田氏、NTTとの会食費用支払わず 大臣規範抵触か」

以下、毎日新聞 2021/3/11 20:22(最終更新 3/11 22:41)より。

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%9D%82%E4%BA%95%E6%B0%8F%E3%81%A8%E9%87%8E%E7%94%B0%E6%B0%8F-ntt%E3%81%A8%E3%81%AE%E4%BC%9A%E9%A3%9F%E8%B2%BB%E7%94%A8%E6%94%AF%E6%89%95%E3%82%8F%E3%81%9A-%E5%A4%A7%E8%87%A3%E8%A6%8F%E7%AF%84%E6%8A%B5%E8%A7%A6%E3%81%8B/ar-BB1etNUJ?ocid=msedgntpwww.msn.com

 NTTから高額接待を受けたと週刊文春に報じられた、坂井学官房副長官野田聖子自民党幹事長代行は11日、総務省の政務三役在任中にNTT側と会食したことを認めた。費用は坂井氏は全額、野田氏は一部を支払っていなかった。政務三役が関係業者から供応接待を受けることを禁じた大臣規範に抵触する可能性がある。

 坂井氏は副総務相に在任中の2018年6月、NTTの篠原弘道会長から接待を受けたと報じられたことについて11日、コメントを発表し「会食したのは事実だ」と認めた。「知人を紹介するとお誘いを受けて会食した」とし、飲食代については「相手側の支払いで金額は聞いていない」として、自身は全く支払っていないことを明らかにした。「会食の場では総務省の業務に関わる要請や要望は全くなかった」と説明した。

 野田氏も11日、総務相時代にNTT幹部から高額接待を2回受けたとの報道について、会食の事実を認めつつ「総務省は全く関わらないプライベートな会合という認識だった」と党本部で記者団に語った。1回目は「個々人、別々だった」と述べ、自身の会計分を負担したとの認識を示したが、金額は明らかにしなかった。2回目は会食費を支払っておらず、NTT側が負担していたことが後でわかったため、先方に問い合わせて野田氏の会食分2万6150円を支払ったという。

 週刊文春によると、野田氏は17年11月に元NTTドコモ社長の立川敬二氏と、18年3月にNTT西日本社長(当時)の村尾和俊氏と会食した。野田氏は「(接待との認識は)ない。共に懇談会」だったと強調。17年は岐阜県人会有志による集まりで「立川氏は既に引退して全くNTTの籍もない」と説明した。18年は旧知の村尾氏から地元支店長を紹介され「岐阜県選出の国会議員としての仕事という受け止めだった」とした。会食費は村尾氏側が負担していた。

 自民党の寺田稔衆院議員も副総務相を退任する直前の20年9月、NTTの澤田純社長と会食し、金額を負担してもらったと11日、寺田氏の事務所が認めた。寺田氏は同日、自身の会食分2万4046円をNTTに支払ったという。

 高市早苗総務相は10日、自身のホームページで会食を認めたが、自身の費用は支払っており「接待は受けていない」と主張した。

 文春は10日の電子版で「NTT内部告発者」から資料を得たとして、新藤義孝総務相ら政務三役経験者を含め過去7年間で計15人、延べ41件の会食があったと報じた。いずれもNTTグループの関連会社が運営するレストランが会場だったという。【野間口陽、川口峻、飼手勇介】