オークランド空港に着いた際に、申告書でハイキング後の泥のついた靴があることを申告した。別の通路に通されて、その靴を押収された。あとで受け取った私の靴は、きれいに洗浄され、ビニール袋に入れられていた。
オークランド空港にMAFの無料パンフレットがあったので、ざっと読んでみた。MAFとは、Ministry of Agriculture and Forestryの略で、「農業・森林省」というような意味になるだろう。オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、ダニーデンで、乗客を嗅ぎまわるビーグル犬と人間のチームが20ほどあるらしい。ニュージーランド以外の国から国際線を通じてやってくる乗客の、とりわけ果物、肉、植物を嗅ぎつけ、そうした危険物を発見する度に、ご褒美としてビスケットをもらえるのだそうだ。また、荷物は荷物専用のレトリバー犬のチームがあるらしく、ベルトコンベアーに乗りながら、同じように、果物、肉、種、植物関連を捜すことになっているという。もちろんこれは、農業と林業をペストや病気から守っているわけで、それだけオセアニアは管理がうるさいのである。先にあげた果物、肉、植物にくわえて、卵、生き物、爬虫類などにもうるさいということであった。
