ワイトモで、少しだけブッシュウォーキングをしてみた

 昼飯も食べずに、グローワーム観察をしていたので、遅い昼ご飯をカフェで食べていたら、鍾乳洞の洞窟の最後のツアーに間に合わなくなってしまった。残念だが、鍾乳洞観察ツアーの代わりに、ケイトに勧められた山歩きを楽しむことにした。山歩きのことを、オーストラリアではブッシュウォーキングといい、ニュージーランドではトランピング(tramping)というが、たしかケイトはブッシュウォーク(bush walking)というコトバを使ったような気がする。厳密には、それほど気にして使っていないのかもしれない。
 鍾乳洞の洞窟の近くで、渓流に沿って歩いていたら、渓流の穴から、突然人がゴムチューブに乗って流れてきたので驚いた。どうやらこれが、黒い浮き輪のようなチューブに腰を入れて、渓流にそって進むアクティビティのようだ。最終地点で、ガイド役が一人ひとりを岸辺に押し上げている。参加者の顔つきをみると、ちょっと寒そうだ。完全防備だが、体温を奪われて寒いのだろう。参加後には、暖かいお茶と軽食が出るようだが、ちょいと寒いプールに入ったあとのおでんや、揚げたてパンといった雰囲気に違いない。自然がつくったトンネルである洞窟内を、流れる水路を利用して、浮き輪状態で降りてくるのである。これは子どもたちや青少年が喜びそうだ。ワイトモでのアクティビティには、他にもアブセイリングなどがあるけれど、ディズニーランドなど人工的な遊園地にはインチキな遊びが少なくないが、これこそ自然を満喫できる本物の遊びというべきものであろう。
 今回は、鍾乳洞の方は回れなかったが、次回は鍾乳洞の方も回ってみよう。そしてもう少し暖くなれば、チュービングやラフティング、アブセイリングもやってみたいものだ。
 自然の遊びをするには、ワイトモは悪くない。